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2004.01.15

創作小説「探偵社」

1.探偵社

大阪道頓堀川で有名な心斎橋筋をちょっと外れた裏通りにその探偵社はあった。古茶けたビルの周りは昔ながらのしもた屋が建ち並び、少し場違いな感があるのは否めない。そんなに客があるわけでもなく、よく続いているなあというのが近所のおばちゃんたちの感想である。おばちゃんたちの話によると、30代の局長と20代前半の事務員との2人で切り盛りしているらしい。しかし、口の悪いおばちゃんたちが親しげに話をする様子から、そんなに評判は悪くなさそうである。
「隆ちゃん、今日もヒマそうやなあ」
「美保、隆ちゃんはあかん。局長やろ。親しき中にも礼儀ありや」
「わかりました! 局長! ははは、、、」
「ははは、、、やないで、まったく」
美保がこの探偵社に来たのは3カ月前である。最初から隆にはなれなれしく、友達と勘違いしているのではないかと思うほどである。美保は22歳で隆とは14歳の開きがあり、親子ほどではないがかなり考え方に開きがある。隆がそんな美保を採用したのは、美保が隆より身長が高かったことと、妙に明るかったからであった。隆は昔から大柄な女性が好きであった。単なる思い込みかもしれないがやさしい人が多かったような気がする。
探偵社と言ってもテレビドラマで見るような事件はほとんど、というより全くないといった方がいいくらいであるが、幸いにも隆はこれまでに幾つかの難事件に遭遇し、解決してきていた。もちろん浮気調査や素行調査が仕事の大半をしめている事実はまぎれもないが、それも食べていくためと最近は気にならなくなってきていた。
「美保、昼飯にするか?」
「また、うどんか? 隆ちゃんのうどん好きにはあきれるわ。2日に一度はうどんやもんなあ」
そう言う美保もうどん好きで必ず隆に付き合っている。
隆は確かにうどん好きで、ここに事務所を構えているのも近くにうまいうどん屋があるからかも知れない。
「あ~あ、お腹一杯や」いつものようにうどんのつゆも全部飲み干し、満足そうにお腹をさすりながら、隆はうどん屋の座敷に寝転がった。美保はいつものことと慣れているのか、そんなに驚いたふうもなく、ゆっくりとうどんを味わっている。
「美保、慰安旅行にいこか? この間の浮気調査の報酬があるやろ?日本海がええな。かにがうまいで~」
「わあ、ほんまか?ええな~。うちもかに大好き!か~に食~べいこう♪♪」
「よし! 決まりや! そしたら美保君、旅館の予約等細かいことは君にまかせて、局長はもう一眠りすることとする」
「はい! かしこまりました!局長殿!」
「ははは、、、現金なやっちゃな~。まあええわ」
この小旅行が2人にとって生涯忘れられない事件との遭遇になるとは、まだ知るはずもなかった。

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コメント

Work out ferments the humors, casts them into their proper channels, throws off redundancies, and helps species in those secretive distributions, without which the association cannot subsist in its vigor, nor the soul act with cheerfulness.

投稿: forum impuissance | 2010.07.05 19:26

To be a adroit charitable being is to have a make of openness to the far-out, an skill to group unsure things beyond your own manage, that can front you to be shattered in very outermost circumstances pro which you were not to blame. That says something exceedingly weighty relating to the condition of the honest autobiography: that it is based on a corporation in the fitful and on a willingness to be exposed; it's based on being more like a shop than like

投稿: Festina 3 | 2010.06.23 19:13

A humankind begins sneering his discernment teeth the initially often he bites on holiday more than he can chew.

投稿: cruiser bike | 2010.06.18 06:16

Artistically done is well-advised b wealthier than well said.

投稿: Carrera watch | 2010.05.12 20:53

Splendidly done is well-advised b wealthier than extravagantly said.

投稿: iwc watch | 2010.05.12 16:35

Splendidly done is richer reconsider than extravagantly said.

投稿: longines conquest | 2010.05.12 08:21

Lovingly done is well-advised b wealthier than comfortably said.

投稿: Adidas Watch | 2010.05.12 04:27

Lovingly done is sick than extravagantly said.

投稿: luminox | 2010.05.11 02:36

ヾ(@⌒ー⌒@)ノおはよう
ジィィー (;¬_¬);¬_¬);¬_¬);¬_¬) (‥;)
見すぎて目が疲れたじょー

投稿: さくら | 2005.02.16 08:19

お(~∇~* )ノ は(*~∇~*)ノ よっ( *~∇~)ノ
≡≡ヾ( ̄〇 ̄)┌ο足跡♪へへへ・・・
大阪でうまい酒が飲める店みつけといてね^^:
隆のおごりでいこうなあああ~~けけけ
体に気をつけて仕事きばってや~~~~~~~~
ほままたな~さいならでおま

投稿: さくらよん | 2005.02.05 11:04

おお~♪

いらっしゃい^^

ちょこちょこしか、更新しないんで気長にきてな^^

投稿: 隆ちゃん | 2004.12.31 22:16

(*^・ェ・)ノ コンチャ♪
隆見っけ~~( =(1)ω(1)=)フフフ
毎日見せて頂きまーーーーすぅ
(¬д¬。) ジーーーッ

投稿: さくら | 2004.12.31 10:50

初めまして、るるがと言います。
小説中心のブログを開いています。

甲斐ミサキさんとかぶってしまいましたが、わたしのブログでは「インターネットで読む小説」という事で、インターネット上で読める小説を紹介しています。この度、小説を何本かご紹介させて頂きました。
紹介文はわたしは読んだ上で考えた物なのですが、著者コメントを載せたい、他にも不具合などありましたら、言って下さい。

良ければ、見に来て下さいね。こちらのブログもちょこちょこチェックさせて頂きます。

投稿: るるが | 2004.12.24 22:07

はじめまして。5月16日より、ライターを募集しておりますブログランキングサイト「ブログ王決定戦」の管理人(Ritu)と申します。
貴方様のブログを拝見させて頂き、当サイトのシステムもあると言う事を知って頂きたいと思い、コメントした次第です。一度ご覧になっていただき、もし、面白いと思われる様でしたら、参加してみて下さい。
投票だけでも結構です。個人的には、当サイトの小説部門に登録して頂きたいと思っています。
突然で、本当に失礼致しました。

投稿: Ritu | 2004.05.30 16:13

初めまして。《ココログで読める小説群》として、ココログ内で読める小説を紹介させていただいてます。
貴サイトの小説も勝手に紹介してしまいました^^;
不適切等ありましたら、変更削除いたしますので、宜しくお願いしますm(__)m
それでは失礼しました。

投稿: 甲斐ミサキ | 2004.01.16 16:50

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